CloudWatch・CloudTrail・AWS Configの違いを初心者向けに解説
AWSの運用監視で重要なCloudWatch、CloudTrail、AWS Configの違い、試験ポイント、実務での使い分けを整理します。
比較対象サービス
サービス名をクリックすると、用語詳細ページで復習できます。
結論
CloudWatch、CloudTrail、AWS Configは、AWS運用でよく混同されるサービスです。
3つの違いは、何を見るかで整理できます。
| サービス | 一言でいうと | 主な使いどころ |
|---|---|---|
| Amazon CloudWatch | メトリクス・ログ・アラームを見る | CPU使用率、Lambdaエラー、ログ確認 |
| AWS CloudTrail | 誰が何を操作したかを見る | API操作履歴、監査、不審操作調査 |
| AWS Config | リソース設定がどう変わったかを見る | 設定変更履歴、ルール評価、コンプライアンス確認 |
迷ったら、まずはこう判断します。
- システムの状態を見る:CloudWatch
- 操作履歴を見る:CloudTrail
- 設定変更を見る:AWS Config
比較表
| 項目 | CloudWatch | CloudTrail | AWS Config |
|---|---|---|---|
| 主な目的 | 監視 | 監査 | 構成管理 |
| 見るもの | メトリクス、ログ、アラーム | API操作履歴 | リソース設定と変更履歴 |
| 代表例 | Lambda Errors、API Gateway 5xx、ログ | IAMユーザーがS3バケットを変更した履歴 | S3 Public Access Blockが有効か |
| 障害調査 | 得意 | 補助的に使う | 設定起因なら役立つ |
| セキュリティ調査 | ログ次第 | 得意 | 設定違反確認に強い |
| コンプライアンス | 一部対応 | 操作証跡 | ルール評価に強い |
| このプロジェクトでの用途 | Lambdaログ、APIメトリクス、CloudFront確認 | 不審操作確認で任意利用 | 将来の設定チェック候補 |
初学者向け説明
Amazon CloudWatch
CloudWatchは、AWSリソースの状態を監視するサービスです。
Lambdaの実行回数、エラー数、実行時間、API Gatewayの4xx/5xx、CloudFrontのリクエスト数などを確認できます。
このプロジェクトでは、問い合わせAPIのLambdaログ確認に使います。
AWS CloudTrail
CloudTrailは、AWSアカウント内で誰が何を操作したかを記録するサービスです。
たとえば、IAMユーザーがS3バケットポリシーを変更した、Lambda関数を更新した、IAMロールを作成した、という操作履歴を確認できます。
不審な操作や設定変更の原因調査で重要です。
AWS Config
AWS Configは、AWSリソースの設定状態と変更履歴を記録し、ルールに基づいて評価するサービスです。
たとえば、S3バケットが公開されていないか、CloudTrailが有効か、セキュリティグループが危険な開放になっていないかを確認する用途があります。
MVPでは必須ではありませんが、将来のセキュリティ強化で検討できます。
試験で問われるポイント
CLF-C02で問われやすいポイント
- CloudWatchは監視、メトリクス、ログ、アラーム
- CloudTrailはAPI操作履歴
- AWS Configはリソース設定の記録と評価
- 障害検知にはCloudWatch
- 監査証跡にはCloudTrail
- 設定準拠確認にはAWS Config
SAA-C03で問われやすいポイント
- LambdaやAPI Gatewayのエラー調査にはCloudWatch Logsを使う
- 誰がリソースを変更したか調べる場合はCloudTrailを使う
- リソース設定がルールに準拠しているか確認する場合はAWS Configを使う
- CloudWatch Alarmで異常時に通知できる
- CloudTrailはセキュリティ調査や監査で重要
- AWS Config Rulesで設定違反を検出できる
実務での使い分け
CloudWatchを選ぶケース
- Lambdaのエラーを確認したい
- API Gatewayの5xxを確認したい
- CloudFrontのリクエスト数を確認したい
- CloudWatch Alarmで障害通知したい
- アプリケーションログを確認したい
このプロジェクトでは、Phase 2で問い合わせAPIを作った後、CloudWatch LogsでLambdaログを確認します。
CloudTrailを選ぶケース
- 誰がIAM権限を変更したか確認したい
- S3バケットポリシーの変更者を調べたい
- 不審なAWS操作を追跡したい
- アクセスキー漏えいが疑われるときに操作履歴を確認したい
- 監査ログを残したい
個人開発でも、課金事故や不審操作の調査で役立ちます。
AWS Configを選ぶケース
- S3バケットが公開されていないか継続確認したい
- セキュリティグループの危険な開放を検出したい
- リソース設定の変更履歴を見たい
- コンプライアンスルールに合っているか確認したい
- チーム開発や本格運用で設定管理を強化したい
MVPではコストと管理負荷を抑えるため、必須にはしません。
よくある間違い
間違い1:CloudWatchで「誰が操作したか」まで全部分かると思う
CloudWatchは主にメトリクスやログを見るサービスです。
誰がAWSリソースを操作したかを調べる場合はCloudTrailを使います。
間違い2:CloudTrailをアプリケーションログ確認に使う
CloudTrailはAWS API操作履歴を確認するサービスです。
Lambdaのアプリケーションログを見るならCloudWatch Logsを使います。
間違い3:AWS Configを障害監視サービスとして覚える
AWS Configは設定状態や変更履歴を管理するサービスです。
CPU使用率やエラー数の監視はCloudWatchの役割です。
間違い4:MVPから全部有効化する
CloudWatch LogsはMVPでも必要です。
ただし、AWS Configや細かい監視機能は、コストと管理負荷を見ながら段階的に導入します。
関連用語
関連問題
まとめ
CloudWatch、CloudTrail、AWS Configは、AWS運用で役割が違います。
CloudWatchは状態監視、CloudTrailは操作履歴、AWS Configは設定管理です。
この違いを説明できると、AWSの運用・監視・セキュリティ設計をかなり説明しやすくなります。
次に学ぶ内容
比較で違いを理解したら、関連用語と模擬問題で知識を確認してください。 資格試験では「似ているサービスの使い分け」が問われます。